日本銀行の福井俊彦総裁は21日の金融政策決定会合で、短期金利の誘導目標である無担保コール翌日物金利を現行の年0・25%から年0・5%に引き上げる提案を行った。賛成多数で決定されるとみられる。
利上げが行われれば、ゼロ金利を解除した昨年7月以来、約7か月ぶりとなる。
金融政策の運営方針を決める9人の政策委員(正副総裁3人と審議委員6人)は、日本経済は企業部門が引っ張る形で緩やかな拡大が続いていくとの認識でほぼ一致している。追加利上げを行ううえで懸念材料とされていた個人消費や物価の動向も、中長期的には改善の方向に向かうと判断した模様だ。会合終了後に福井総裁が政策判断の理由について記者会見する。
最終更新:2月21日13時14分 |